ZH990MD重症編
本日の機種はパイオニアAVIC-ZH990MDという機種です。
この機種はMD搭載モデルで2005年に
発売された機種になります。
ヤフオクで付属品込みで1,200円で落札しました。
早速動作確認してみましょう。
この機種によくある症状でタッチパネルの
不具合はお約束で、やはりダメなようです。
新品のタッチパネルに交換です。
他の部分はどうでしょうか。
先ほどモニターが出てくる際、手でアシスト
しないと出てこれなかったので、
これも修理が必要です。
メディア系の動作はどうでしょうか。
メディアを入れる際フロントのパネルを
開いて入れないとなりませんが、
これまた、この機種にありがちなパネルゲート
の不具合があると厄介です。
イジェクトボタンを押してみます。
開きはしますが、ギアが欠けていて
カクカクしてスムースに動きません。
これはギアの交換、もしくは修復が必要です。
CDを入れてみます。
挿入口から入れようとしても入りません。。
これはユニットごと交換の必要があります。
ということで、不具合は
・タッチパネル
・スライドモニタースライド不具合
・フロントパネルゲートギア不具合
・CD/DVDユニット不具合
の4ヶ所の不具合になります。
では早速修理していきましょう。
タッチパネル交換は先日のブログで
紹介したのと同じ手順になります。
まず、モニターをスライドさせて
平行にした状態から
左右各2本のねじを外します。
その後フィルムケーブルを止めてある、
金具を外します。
フィルムケーブルを細い棒などで
引っ張り出しておきます。
左右を少し広げるような形で下に
引っ張ると外れます。
液晶の基盤にフィルムケーブルが
刺さっているので、コネクターを手前に
引き上げる形でケーブルが外れます。
そうすると液晶と枠が取り外せます。
左下に小ねじがあるので外します。
手前にロックされている部分があるので、
それを取り外します。
そうすると液晶と枠が外せました。
この機種のパネルは調整ができないので、
不具合があるときは新品交換となります。
新品に交換して、外した時と逆の手順で
組立てて完成です。
CDユニットの交換は結構難儀です。
外装のほぼすべてのねじを外します。
横のネジを4本外します。
フロントパネルのスライドレールを
止めてある小ねじを上下2本外します。
同じ作業を左右両方行います。
リアのパネルのネジを15本程度すべて外します。
フロントパネルの左右のねじを外します。
ゲートとパネル接続部分を小さいマイナス
ドライバーなどでこじ開けるように左右外します。
フロントパネルが外れると、パネルの
フィルムケーブルがデッキ本体と
つながっているので外します。
正面に小ねじが3つついているので、
真ん中から外します。
ネジを外すとフィルムケーブルを止めて
あったカバーも外せるので外します。
その後コネクターのロックを上に
上げるようにして外します。
フロントパネルが外れました。
残り左右2ヶ所のネジを外します。
これでフロントパネル系のパーツ
がすべて外せます。
フロントパネルについているスライド
ゲートを左右についている爪を細い
ドライバーなどで本体から外します。
下側にも2ヶ所あるので外します。
これでフロントパーツが外せます。
次に本体のパーツを分離します。
この機種は上中下の3つから構成されています。
まず上を外しますが、完全に外せないので
持ち上げて少しずらす感じです。
中段と下段を分離します。
フロント右側に上下をつないでいる
基盤があるのでそっと外します。
上側右奥に黒いテープが貼られているので、
そっとはがします。
はがすとフィルムケーブルのコネクターが
出てくるのでロックを上にあげて外します。
これで上下段を分離することができます。
先ほどずらした上段と中段を取り外します。
中段のMDにフィルムケーブルがついている
ので、切らないようにコネクターから外します。
これで下段と中段が分離できます。
CDユニットは中段についているので、
外して交換します。
まずはMDについている4つのネジを
外します。
その後CDについている左右2個ずつ
合計4個のネジを外します。
CDには配線がつながっているので、
基盤から外します。
CDユニットを新しいものと交換して
分解と逆の手順で元に戻します。
パネルゲートギアの交換は
下段の基盤の下についているモーター
を取り外してギアを交換します。
下段の基盤は金属の爪で止まっている
ので爪を外します。左右2ヶ所
付いているので、ラジオペンチなどで、
まっすぐにして外します。
1段目の基盤を取り外すと
フィルムケーブルが下段に
つながっているのでコネクターを外します。
下段の基盤は3つのネジで止まっている
ので外します。
こちらもモーター基盤とフィルムケーブルで
つながっているので外します。
モーターユニットが見えるので、
こちらも外します。
左右2ヶネジで止まっているので、
外します。
モータユニットが外れたら、
裏返しにします。
裏を返すとモーターとギアがついた
ユニットが現れます。
一番大きいギアの爪を小さいドライバー
などで開きながらギアを上に持ち上げて外します。
すると左右に大小のギアが現れます。
比較的小さいギアが欠けているので、
交換します。
新しいギアと交換したら、分解と逆の
手順で元に戻して完成です。
この機種は非常にメンテナンス性が悪く、
上下壊れているととても時間がかかります。
これで修理が終わったので、
必要箇所をグリースアップして
ネジを取り付けて完成です。
本体1200円で購入して
運賃が1200円程度合計2400円
で落札した商品はメンテナンスすると、
15,000円前後で売れていきます。
皆様も時間があったら、やってみてください。
最後までお読みいただき
ありがとうございました!